余力

ジャンクフードは贅沢品である.

嗜好品も同じく,安物の酒,無駄にふかすタバコ,レジャードラッグもそうかもしれない.

油分と塩分の塊,合成糖類にカフェイン,ニコチン,自律神経を無視した過活動.

これらは身体と精神の余剰によって消化されるものだ.余裕がないときには楽しめない.それどころか,ときには全く持って受け付けない.

日頃から身体と精神の中にそうした余裕を残せるよう,ある程度節制して鍛えておかないと,こうした”贅沢”はできない.

手間のかかった旨いものはいつ摂取しても旨い.身体に余裕がなくても,栄養となって満足を与えてくれる.作り手の経験と知識と技術が,身体と精神の方に合わせて成型してくれているからだ.家庭での時間をかけた料理や優秀なシェフのいるレストランでのオーダー,オーガニックやらブランドやら.

 

無駄,ジャンクは贅沢であり,非日常を埋め尽くす.

 

夜通し不健康な地下パーティで,ランダムな出会いや貴重で特別な経験をしたければ,それを吸収できる器と体力が必要なのだ.朝方のシメのラーメンで心地よい眠気にもたれて夢見ごごちでベッドに入るには,臓器と神経がタフである必要がある.

そうした”贅沢”は,気をつけなければときに病気の原因となって,ついにはコカコーラすら飲めなくなる.

余剰のための余力を残すことができているのは,自らの生活がコントロールできていて,心身が充実している証拠なのだ.